あらゆる事柄に関するレビューログ。
#kaibaricot
アンリ・ヴェルヌイユ監督。
原題はMélodie en sous-sol
この映画も3〜4度目でしょうか。
何度見ても面白い。
ルイ・マル監督の傑作フィルム・ノワール『死刑台のエレベーター』
と並ぶ名作です。
この映画はいくつかの点で『死刑台のエレベーター』に似ています。
まず、エレベーターが重要なものとして登場すること。
次にラストシーンの構造が似ていること。
(これから見る方もいらっしゃるかと思うので、
具体的に何が似ているとは書きません。)
そして、ジャズが非常に効果的に使われていること。
などです。
『死刑台のエレベーター』はモーリス・ロネ、ジャンヌ・モローですが、
『地下室のメロディー』はジャン・ギャバンにアラン・ドロン。
ジャン・ギャバンがやはりいい。
本当に偉大ですね、彼は。
彼の前ではドロンも小物です。若造です。駆け出しです。
なんか、歳とってからは小沢一郎に似てるし。
日本のヤクザ映画よろしく、出だしは、
ギャバンがシャバに出てくるところです。
そして物語は始まるのですが、ギャバンのモノローグが、
なんとも言えず、苦虫を百匹くらい噛みつぶした感じで、渋いんですね。
そして、アラン・ドロンと組んで、
最後の大仕事にカンヌで取りかかる。
有名なラストシーンですが、何度見ても素晴らしい。
ギャバンも、ドロンも、もの凄くやりきれない表情をする。
本当に、ゾクゾクしますね。
最後の緊張感。
あのシーンを見るとテンションが上がります。
もう、なすすべなし、ってこんな表情なんですね。
これぞ本当の、万事休す、ギャバンとドロンの掛け合いがたまらない、
フィルム・ノワール。
フィルム・ノワール研究家の私としましてもおすすめです。
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海馬浬弧
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女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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