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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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1994年
監督:金子修介
佐伯日菜子、佐野史郎、風吹ジュン、高橋ひとみ。

佳作。
笑えるし、泣ける。
原作は巨匠、大島弓子さんの少女漫画。
花の24年組の一人です。


BSの山田洋次100選で、
なんとなく気になったから大分前に録っていた。
そして、ようやく見る機会を得た。

この映画を見ていると、非常に考えさせられる。
しかし、この映画の良さを分かるためには、
きっと高校生や大学生くらいだとまだ全貌は見えてこない。

佐伯日菜子の視点、
佐野史郎の視点、
風吹ジュンの視点、
高橋ひとみの視点、


これらすべてを持つ、大人びた子供になったとき、
この映画の話の良さがわかると思います。
そして幸い、現在の私には上記四つの視点がある。
偶然か皮肉か、まさに今、
この視点を持つことになった。


自己欺瞞は当たり前の話。
私自身、自己欺瞞は結構上手なほうだと自負している。
そして、たぶんこれからもそうしていくことは、
生きていく限り必ずあり、やっていくつもりだし、
別に嫌なことではない。
しかし、ある時、完全にぷっつり切れてしまった自分がいた。
「なにやってんだろう」と。
毎日延々と続く、訳の分からない時間の中。
3時間エンドレス説教の中で、
私の欺瞞もポッキリと音を立てて折れたのだ。


ポキッ


佐野史郎がひたすら謙虚な姿勢なのが、
なんだかとても身に沁みる。
彼が言わんとしていたことは、
自ずから彼の周囲を見ればわかる。
佐伯日菜子が言わんとしていたことも、
彼女の周囲を見ればわかる。

その人の周囲を見ればいい。
そしてその中にいるときのその人を見ればいい。
私たちは誰が何を考えているか、
もう少し考えないといけないと思う。


経験は何かを語る権利を得る。
したがって、無駄な経験というものはない。
だから経験には良い悪いはない。
けれども、自分にとって古い経験、新しい経験はある。
おなじことを繰り返さず、
この新しい経験を活かして、
佐野史郎や佐伯日菜子のように、邁進したいと思います。


幸福は言葉を持たないけれど、不幸は言葉と仲が良い。
徹底的に、不幸の幸福を突き進んでみようと思います。




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無題
不幸に原因はあっても、幸福に原因はありませんものね。
きっと根本的に別物なのかもしれませんね。考えさせられます。

ところで、全く話は変わるのですが、今ケンタッキーのセットで、くまのがっこうのお皿と器とマグカップが付いたセットが1350円で売ってます。可愛いもの好き仲間にご報告をと思いまして。

ちなみに私は購入済みです。笑
あみぴろ 2011/12/03(Sat) 00:28 編集
あみぴろさま江
コメントありがとうございます!!

なんか、バタバタしている上に、
自分自身の状況を色々と変えている最中なので、
お会いできないままとなっていました…

私は世間的な「幸福」は捨てました。
私はもうそのように決めました。
自分は、世間的な「幸福」や
ゆっくりマイホームで存在していく
「幸福」も私には向いていないなと。
それは私以外の人に任せました。

私はあくまで、今の道を追求することにしたのです。
乗りかかった船なので。
そうすることによって、
誰かの救いになれるように。

私は野球選手なんかの、
奥さんに料理で支えてもらうなんて考え方は
ひどく馬鹿らしいと思っています。

野村監督とサッチー
落合監督とご夫人
みたいな、むしろ自分も潰されそうな
典型的な悪キャラと生きていくのが好きです。
その方が自分も育つ。

今はやりの高齢になって、若い人と結婚なんて
まっぴらごめんです。
私は自分と同等の人と一緒に、
人生を戦っていこうと決めました。

あくまで、多くの人の多くの人生と出会って、
自分のコミュニティばかりを信じず、
自分自身のスキルで戦える、
オールラウンドプレーヤーとなるために。

>ところで、全く話は変わるのですが、今ケンタッキーのセットで、くまのがっこうのお皿と器とマグカップが付いたセットが1350円で売ってます。可愛いもの好き仲間にご報告をと思いまして。

おお!!!
それは「買い」ですね!!!:-)
まだ買ってなかったです!お知らせありがとうございます!!

ちなみに、くまのがっこうシリーズは
ブロンズ新社さんという出版社が出している本で、
絵本もやっぱり当たると凄いなあと感じる今日この頃です。笑

では、個展にてお会いしましょう!
海馬浬弧 2011/12/03(Sat) 16:54
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言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
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私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
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