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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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この曲について論じることができるほどペルトについて
造形が深いはずもなく、
また何か引き出しを持ち合わせているわけでもない。
耳が格別いいというわけでもない。

エストニア生まれのこの音楽家は、
心が疲れ、全く油っぽい音楽を求めていない時、
とても聞きたくなる曲です。
ペルトのタブララサも最近よく聞きます。

ついに10月も最終日。
trick or treat ?

謙虚に粛々と、
これしかない、という道を、
三歩進んで二歩下がっていますが、
進んでいこうと思います。


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今週はとても疲れていたので、何も出来ないままだった。
だから、大好きなジャズでもクラシックでもなく、
1971年の傑作 "High Winds White Sky" by Bruce Cockburn を聞いていました。

こういうのも聞くのです。
ブルース・コバーンはカナダが生んだ不世出のシンガーソングライター。
カナダでシンガーソングライターと言えば、
もちろん、ジョニ・ミッチェルがいますよね。


彼女の最高傑作と名高いアルバム『ブルー』もよく聞きますが、
調べてみると実はこれも1971年でした。
71年は豊作ですね。
ジャケットを見れば一目瞭然ですよね、
このアルバムがいかに優れているか、ということが。
いかに力作であるか、ということが。



どちらも、とてもシンプルな音楽。
うまい具合に力が抜けていて、スッキリする。
「ブルー」自体はピアノ曲ですが、
コバーンの方はすべてアコースティックギターの音楽。

この流れから、
私はマリアンヌ・フェイスフルの『ブロークン・イングリッシュ』
スザンヌ・ヴェガ『Solitude standing』
を聞きたくなってくるのだけど、

黙々とエクセルをつけ、
名刺をカードケースにしまうのには、
これらの曲がとてもいいBGM。

さて、片付けにまず取りかかろう。



ルイ・マルの傑作『恋人たち』


そのラブシーンでかかる曲が、ブラームス弦楽六重奏。


はじめてこの映画を見たとき、
なんて美しいシークエンスなんだろうと思いました。
それは後であげるシーンの抜粋だけではないのです。
なんの曲なのか調べまくって、ようやくブラームスとわかりました。
弦楽を六重奏とは珍しい。

ラブシーンが非常に多いこの映画は、
ルイ・マルの洗練された感性を遺憾なく発揮している。
私はフランス映画の監督では、殊にルイ・マルが好きです。
『死刑台のエレベーター』のマイルス。
『鬼火』のサティのジムノペディ。
そして『恋人たち』でブラームス。
余談ですが、死刑台は原作がノエル・カレフ、
鬼火はドリュ・ラ・ロシェルという、そこがまた渋いんですよ。


優れた監督は必ず選曲の達人なのです。
監督には総合的な力が求められる。
ウォン・カーウァイもそうであるように。

この映像で見ると音質があまりよくないのが残念。



何度見ても、このマイルスのインプロはたまらない。
画面を見ながらインプロで吹き込んだというから、圧巻。
『死刑台のエレベーター』より



やっぱり、ジャンヌはジャジーな女性ですね!
これらは私にとって理想のシャシンです。




これは野心溢れる傑作です。
久しぶりに、これほど高い水準の、
今まさに活躍している方の作品に出会った気がします。
あるところで見つました。
アンテナはりまくっててよかった。

西アフリカはマリ出身でコラという独特の弦楽器奏者のバラケ。
フランスを代表するチェリストのヴァンサン。
二人が生み出す、至高の室内楽。

スピリチュアルで且つ洗練されている曲ばかり。
クラシックにジャズにアフリカ音楽、
すべてがとても心地よく混ざり合っているけれども、
極限までシンプルなのです。

以前、このレビュー・ログで、
ジャズピアニスト、ダラー・ブランド『アフリカン・ピアノ』を
とりあげました。
あのソロ・ピアノのアフリカとジャズの融合も最高級ですが、
こちらはより知的ですね。

マリという国はもちろんフランコフォン。

コラという弦楽器は、切ない音を出す。

「日々の雑音に疲弊した我々の耳を救う」とはよく言ったものです。
そういう意味では、
クープランとかの中世クラヴサン(ハープシーコートないしはチェンバロ)
の曲の雰囲気に似ている。

弦楽器のエロスはここに極まる。


これを聞きながらだと、創作意欲が高まってくること間違い無し。

ぜひ。







1972年。

ドイツ・プログレの傑作。
しかし、プログレというより電子音楽、エレクトロニカ。
この時点ですでに。
そして今時の電子音楽やエレクトロニカよりなおいいのです。

ドイツにはこの時代、他にも

NEU
Ash Ra Temple
Tangerine Dream

などすぐれた電子音楽、プログレ、エレクトロニカ・バンドがおりました。
シュトックハウゼンを生んだ国だけあって、
こういう内省的な音楽の土壌がもともとあるのですね。

ジャケットも美しい。
とても物悲しい。

時々、この3曲だけのアルバムが聴きたくなる。



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プロフィール
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海馬浬弧
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女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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