忍者ブログ
あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



伊福部昭は日本が誇る名作曲家です。
私の中では、武満徹なんかよりも、芥川也寸志なんかよりも全然凄い。
第一に、武満は、わけのわからない曲ばかりで、聞いていて楽しい曲が全然無い。
現代音楽はついていけない曲が多い。

しかし、伊福部昭は違います。
私が彼を知ったのは、アレクサンドル・チュレプニン賞を受賞した、
『日本狂詩曲』二章構成の大傑作です。
ラヴェルがチュレプニン賞の審査員にいると聞いた伊福部さんは、
この野心的な作品をパリに送ります。
そこで第1席となり1936年、セヴィツキーの指揮でボストンにて初演。
あの私の大好きな『トゥオネラの白鳥』のシベリウスの激賞をうける。
ちなみに『トゥオネラの白鳥』はベームの指揮が最もいい。

『日本狂詩曲』について少しお話すると、
はじめはヴィオラの独奏。
これが素晴らしく独創的。
そして第二楽章では、打楽器が暴れ回る。
バルトークとかもそうですが、当時のはやりでもある民族的な音楽です。

伊福部さんは、常に力強い旋律とリズムを持っています。
かの有名なゴジラの音楽も伊福部昭です。
映画音楽も手がけている。
この時期には、早坂文雄もわりと似たタイプの音楽を書いていましたが、
早坂より正直、格段にいいの。
早坂さんは、黒澤映画の『羅生門』の名曲、ボレロもどきを作っている。

さて、本作は伊福部さんのギター曲集。
これがまた驚くほどいい。
伊福部さんは、サロメを題材にした舞踊曲なんかもあるし、
結構いろんなジャンルの曲があるのだけれど、このギター曲集は素晴らしいです。

特に、箜篌歌は絶品です。

どの曲も静かで、瞑想にふけっているようなメロディー。
非常に日本的なギター。
イエペスとかと比べると面白いよ。

疲れた頭には最適。
どうも脂っこい曲、うるさい曲に辟易としているときは、
だまされたと思って、この静謐なメロディを聴いて下さい。

かつて、マルローは言いました。
日本に来たときに仏教美術なんかを見て言ったらしい。

「静謐は、悲劇より、なお悲痛である」と。



PR
コメントを書く
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
 HOME | 16  15  14  13  12  10  9  8  7  6  5 
Admin / Write
カレンダー
06 2017/07 08
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
フリーエリア
最新コメント
[06/03 マスターの知人]
[03/08 桐一葉]
[12/03 あみぴろ]
[11/16 あみぴろ]
[10/19 あみぴろ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
海馬浬弧
性別:
女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]