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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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婦人公論、No.1302より。
中村うさぎさんの特別寄稿『閉経した私の欲望はどこへ向かうのか』について

うさぎさんは私が尊敬している女性の一人です。
文春さんで連載されている、彼女のコラムも毎週拝読しております。
そこで、ここ3ヶ月くらい、閉経についてよく書いていたのね。
男が「閉経」という言葉に過剰反応すると。
そこでうさぎさん曰く、男にとって「閉経」って結構、
いまだにショッキングな話題なのか、と思ったと。

さて、婦人公論は女性の読む雑誌です。
おそらく読者の9割〜8割は女性でしょうが、
男性の皆様もぜひ、読んでしかるべきものです。
はっきりと「役に立つ」ものです。
実用的雑誌です。

No.1302の特集は、「大人を満たす性と愛」
婦人公論さんお得意のテーマです。
以前は、工藤美代子さんの『炎情』というルポが連載されていましたので、
愛読していたのですが、今は亀山早苗さんというしょぼい人が『渇望』と、
名を変えて連載中。

少し脱線させて下さい。
『渇望』ですが、書き方がへたくそすぎるし、いただけない。
まず、はじめの段落に、必ずしょうもない一般論なのか自分の意見なのか、
よくわからない導入を設けるけれども、これが全くもって効果なし。
全然いい導入ではない。
かてて加えてオチも同じように、つまらないまとめをする。
亀山さんは正直、人生経験が足りない。
(私が言うのもなんですが、これはそういうレビューログなんで、
あえて言わせて貰います)

まったくもって、それは何の経験もない香山リカが『魔の山』読んで、
人の苦しみがわかる、とほざくのと同じことです。

それはさておき、うさぎさんの寄稿に立ち返ると、
非常に論理が明快、筋が通っている。
うさぎさんはいつも、論理的。
わかりやすい。
そして、彼女のまあ、少しばかりやりすぎた「現代」的人生を知っている人なら、
彼女の説得力が、どこから生まれてくるか、すぐわかるでしょう。

彼女は自分の経験からはっきりと物語ってくれます。
曰く、たとえ粗チン(失礼!)でも、「自分が好きだと感じた相手から、
女として承認される」ことが快感であり、
快感はしたがって、精神的な面に負うことが多いと。
あばたもえくぼとはよく言ったものですが、
つまり、彼女に言わせると、ヘタだろうが、ぎこちなかろうが、
自分が好きな相手とならそれはそれなりに快感になり、
したがって、一歩進めると、よく言う「相性があわない」みたいなのは、
結局、相手を好きではないからだ、ということになります。

さらにうさぎさんは自分の快感を解剖し次のように語ってくれます。
好ましい相手から「女」として求められること、それが快感であるということは、
「女」である「自分」に陶酔することだから、
快感とは本質的にナルシシックなんだと。

そこで閉経の話にうつると、彼女曰く、閉経寸前の時期は、
世に言われているように、男をあさり回っていた。
それというのも、「女」としてのアイデンティティが危機に瀕していたから、
「女」として自己確認をする必要があったからだろう、と。

すべて、筋が通っています。
彼女の閉経体験は、私は正直、もちろん敷衍すると危険はありますが、
結構あてはまる人もいるんではないかと思われます。

女性に限らず、快感の本質は、ナルシスムにあるというのもうなずける。
「女は女を演じることに快感を覚える」というのは、とりもなおさず、
「男は男を演じることに快感を覚える」に置き換え可能です。

「女とはコスプレである」by 中村うさぎ
閉経後の彼女は、セックスで自己確認の必要を無くしたと言われています。
その結果、まるで憑きものが落ちたかのようになったと。

うさぎさんが好んで語る、
木嶋佳苗容疑者の虚飾、虚言、虚栄心、
「虚」はすなわち「演じる」ことです。
「演じる」とは「コスプレ」です。
「コスプレ」から「ナルシシスム」は半歩程度しかないでしょう。

虚をあなどるなかれ。

エロティスムはやはり、脳髄のものなんですね。

・・・・・

この号は、他にも面白い記事が満載。
特に、ソマリアの因習、女陰切除(Female Genital Mutilation)で、
約1億4千万人の人々が苦しんでいる話は、
ヤコッペティの『世界残酷物語』を思い出させます。



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海馬浬弧
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言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
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私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
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