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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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1949年。カンヌ映画祭グランプリ。


昭和までは、洋画ベスト100、というアンケートをとると、
必ず1位にくる映画でした。
もしも今、同じアンケートをとると、全然違う結果になるんでしょうね。

この映画も、もう3度くらいは見たかもしれません。
見ていて、やはりそれなりに面白いと思います。

今見ると、ある意味、典型的なフィルム・ノワール。
まるでフィルム・ノワールの教科書的映画と言ってもいい。
脚本はグレアム・グリーン。
主演はジョゼフ・コットンにアリダ・ヴァリ。
そしてオーソン・ウェルズの怪演が光る。
かててくわえて、アントン・カラスのかの有名なツィターの曲が、
戦後間もないウィーンを舞台とするこの映画にベストマッチ。
音楽の力も捨てておけない。

それにしても、『地下水道』の後に見たせいか、
この映画でもラストのウィーンの地下水道が目につきます。
ウィーンの地下水道は、ワルシャワのそれに比べて、
なんと清潔に見えることか。

思うに、レジスタンスなどの、抵抗活動、地下活動みたいなのが、
この時代は盛んだったから、本当の意味での、アンダーグラウンドが、
頻繁に描かれるんでしょうね。

戦後間もないウィーン。
四分割統治にある状況で、それぞれ戦争の影を背負った人物たちが織りなす、
サスペンス。
第三の男は果たして誰なのか。
肩パットが際立っている、アリダ・ヴァリは美しい。

今の時代、本当の意味でのアンダーグラウンドなんてありえない、
とつくづく思いました。

やはりいい映画だと思います。

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海馬浬弧
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女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
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