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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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渋谷、bunkamuraにて。

ゲンスブールに興味がないとあまり見ようという気がおこらないかも知れません。

どうでもいいことだけれど、私は「ゲンズブール」と、
「ズ」は濁ると思う。
この映画を見てもそうだと思いましたが、
もし詳しい方いらしたら教えて下さい。
この場合、sは一つで濁るんではないでしょうか?

それはさておき、ゲンズブール好きには馴染み深い固有名詞がたくさん出ます。
たとえばボリス・ヴィアン。BB。フランス・ギャル。バーキン。
アズナブールにグレコ。
監督はBDで有名なスファール。
個人的には、スファールの演出はよく効いている場合と、
いまいちな場合とありました。

とりわけ、スファールの絵はなかなかにいいのですが、
あのわけのわからないでっぷりとしてグロテスクな、
まるでスファールの盟友であるクレシーの「ビバンダム」的な怪物には、
少しひきました。
もちろん、それは、ゲンズブールの「劣等感」の表象であるにはせよ、
あの怪物は少しB級でした。

でも、話は面白いですよ。
のっけから最後まで。

ゲンズブールは思っていたよりも臆病で繊細です。
もっとめちゃくちゃな奴かと思っていたけれど、
嫌々身につけたピアノが身を助けることに。

何事においてもそうですが、
人一倍劣等感の強い人間こそ、強烈な作品を創造する人だと思います。
醜男であるということがどれほど大きく彼の作品と人生に影響したことか。

そして、ユダヤ人であるということ。
この自己規定がいかに大きなものであるのか、
スファール自身ユダヤ人であるからして、よく理解できるのでしょう。
この点は、日本人にはほとんど理解できない。

ユダヤ人という人達がいかなる人達であるのか、
触れあわないと、そのキブツや関係の構築がよくわかりません。
たとえば過越祭など。


この映画は、劣等感の物語。
原題はGainsbourg, Vie héroïque、すなわち、
「ゲンズブール、その英雄的人生」


英雄は常に、英雄コンプレックスから生まれるのです。



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海馬浬弧
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自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
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独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
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