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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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2004年。クリストフ・オノレ監督。
イザベル・ユベール、ルイ・ガレル。


フランスの思想家であり小説家、ジョルジュ・バタイユの『わが母』を映画化。
もしもフランス文学に多少親しみのある方であれば、バタイユという作家が、
いかなる作家であるのかご存知でしょう。

面倒なので、バタイユについては語りません。

この映画のことだけ言うと、ルイ・マルの好奇心よろしく、母子もの。

しかし、つくづく思うのが、『好奇心』のマッサリのほうがよかったということ。
ユベールは確かに綺麗ですよ。
でも、いかんせん痩せぎすで、肉がなさすぎる。
そのせいか官能性に欠ける。
放埒な母というのが、どうもしっくりこない。

彼女はいつもかっこよくて、
なんだか憂鬱そうな顔ばかりで、快楽に臨む姿はまるで、
苦虫を何匹も噛みつぶしたような、渋い顔でした。
そのせいで、どうも背徳的な悦楽みたいなものがない。

ルイ・ガレルも、快楽に墜ちていくのが全く楽しくなさそうで、
二人ともまるで修行僧。

これでは意味がない。

そのうえ、舞台をなぜ、あのようなヌードビーチがあるような、
開放感溢れるところにしたのか。

似たようなテーマを扱う、今村昌平の『日本昆虫記』のごとく、
フランスの土着的な田舎のほうがよかったと思うのは私だけでしょうか。

退屈な映画です。
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海馬浬弧
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女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
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