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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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美しい隣人。火曜10時、放映中。

このドラマを不快と思われる方はかなりいるに違いない。
実際、かなりいるらしい。
でも私は面白いと思う。

仲間さんの演技はとても下手。
壇さんは相当ぶりっこ。
それでもいい。

このドラマは、まずお子さんをお持ちの方が見たら不快に思うに違いない。
幸せな家庭の子供を奪おうとする、マイヤー沙紀(仲間さん)
母親の絵里子(壇さん)は、しつけのために多少厳しくするのが当然ですが、
それをいいことに、マイヤーはわざと、子供の言う通りにしてあげる。

幼い子供には、どちらが自分のためを思っているのか、
それがわからない。
いや、むしろ、自分にとって都合のいいことをしてくれる人を好きになる。
かわいそうに。
自分にとって都合のいいことばかりをしてくれる人が、
自分のことを思ってやってくれているとは限らないのに。

それだけではない。

マイヤー沙紀は絵里子の夫を色仕掛けで落とす。
幸せな家庭を、逆恨みでむちゃくちゃにする。

しかし、この逆恨み、
これぞほんとの逆恨みで侮れない。

なぜなら、マイヤー沙紀の子供と絵里子の子供は、
同じ日に別々のところで、大変な目にあい、
マイヤー沙紀の子は死に、絵里子の子は助かる。
これがマイヤー沙紀の動機です。

幸せとは、まさしくこういうものです。
誰かが幸せになるということは、誰かが不幸になるということです。

次元の低い話をすれば、
Hさんという女性にBさんが告白して付き合いだしたら、
Hさんを好きだった、CさんやAさんは不幸になる。
人間がお肉をたべられるのは、牛や鳥の死による。
入試の場合、誰かが落ちるおかげで誰かが受かる。
誰かが助かったと思えば、誰かが死んでいく、毎日。


幸福とは、多くの犠牲によって成り立つからこそ、
とてもかけがえのないものなのです。

マイヤー沙紀は、幸福であることがすでに罪だという観点から、
幸福に冷や水を浴びせかける。

それを不快と思われるのは、ある意味当然の反応です。


不幸。

私は、この観点を忘れないでいようと思います。



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プロフィール
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海馬浬弧
性別:
女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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