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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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最近、私はなぜ政経を目指さなかったのか疑問に感じています。
文学には飽きてきているので、こういう経済関係の本ばかり、
仕事上読んでいます。

一つの「飽きた」大きなきっかけは、とある学会において、
有名な先生方が、3・11震災以後の文学みたいなテーマで語られたんですが、
それに物凄く失望したからです。
もちろん震災以前にも似たような感情を何度も抱いたことがあります。



だからといって、いまさら日経文庫から出ているマーケティングの本を読んで、
どうしようっていうのでしょう。

(マーケティングは勉強すればとても面白い。
様々な場面で活かすことができます。
会社というゲゼルシャフトにおいてもそうだし、
あるいはゲマインシャフトにおいて。
また、自分自身の売り出し方についても考えさせられる。)


私はただ、この本に出てくる次の文章が忘れられない。

「すべての人は、去年より今年、今年より来年、
もっと幸せになりたいと考えています。」

この何気ない一文は私に様々な事を考えさせました。

たとえば甲斐バンドの名曲『らせん階段』で
「この世の中を何もなく晴れた日を目指し、
調子よく風にまかせて渡ってゆく奴もいる、
つまずいては立ち上がり、
よろめきながら生きている、
そうさ、ほとんどの奴がただ落ちていくだけ」
という歌詞をまず第一に思い浮かべました。

ほとんどの奴がただ落ちていくだけ




この意味がわかりますか?

坂口安吾の『堕落論』で、
少年少女の心中について書かれていたと記憶していますが、
(手元にないので記憶ですみませんが…確かです)
なぜ彼等が心中したのか、それはまさしく「墜ちる」ことを阻止するために、
です。


マーケティングについて考えるうちに、幸福と不幸の関係、
上ることと墜ちることについて、いたく考えさせられました。


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それは、考えさせられますね・・・。

でもきっと、理屈はあっても思った通りに進まないからこそ、"生きる"んでしょうね。
あみぴろ 2011/07/18(Mon) 04:01 編集
Re:
>あみぴろさん江

コメントありがとうございます!!
その後、お元気ですか??

人間ってつくづく罪深い、欲深い生き物ですよね。
私自身に置き換えると、去年より今年、今年より来年、確かにそう思っています。
そして、幸福とは大抵何かを犠牲にしていることが多い。

覚悟して、したたかに努力し、
感謝と加害者意識を忘れずに生きていこうと思っています。

海馬浬弧 2011/07/18(Mon) 20:28
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言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
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独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
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