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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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スタッフはたった13人。制作費は500万。
それでもこれだけの映画を撮ることができる。

この映画も見るのは三回目くらいです。

舞台は広島県三原市の宿祢島。

瀬戸内海に浮かぶ、とても小さな島を舞台に、
そこで暮らす一家の物語を林光の音楽で紡ぎ出す。
台詞は一切無い。
かけ声とか祭り囃子とか生活音のみ。

この映画を見ると、
映画は台詞を必要としないことがよくわかる。
私も、本来、映画とは台詞を必要としないもの、
と考えています。
佳き映画であればあるほど、台詞はいらない、
と考えている。

だから、フランス映画にありがちな台詞劇のようなものや
ウディ・アレンの映画のように小うるさい台詞の連続は、
私はあまり好みではない。

円谷幸吉の遺書が明朝体になった時にこそ
様々な感情がにじみ出てきたように、
映画も台詞をなくしてみると、逆に、
言いしれぬ感情が観るものにも伝わってくるものです。

この島の生活は本当に楽ではない。
このような生活に憧れると軽々しく言ってはいけない。
確かに風光明媚で、島から見る瀬戸内の景色は
とても綺麗です。
しかし、この容赦ない生活と自然は、
考えさせられるものがある。


人間は得てして、今の自分の境遇と、
様々なものを比較してしまう。
私もその例に漏れず、この映画を見ながら
現在の自分が置かれている状況を考えていました。


本当に、人生は簡単じゃない。
その上、刻々と状況は変化する。
私は変化を基本的には良く捉えているが、
この映画内では悲劇的方向に向かう。
もちろん、そのような変化もありうる
そんな中で、我慢強く、
そしてしっかりと大切なものを守り、
生きていくことは
辛く、厳しい道程であり、
世の中の自分以外の多くの人も
複雑な人生を生きていると思うと、

ただただ頭が下がります。

この映画からも以上のことを再確認しました。
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プロフィール
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海馬浬弧
性別:
女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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