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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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The Runaways

ミュージックビデオ監督、写真家として独特の仕事を続ける、
フローリア・シギスモンディが監督。
彼女は、シンディ・シャーマンや、今ちょうど写美でやっている、
ベッティナ・ランス、ナン・ゴールディンなどの系譜を確実に受け継いでいる。
私は、全員好きです。

ランナウェイズ。
本格的なロックをやるガールズバンド。
ツインギターでヘヴィーな音をガンガン出す。
代表曲である『チェリーボム』をはじめて聞いたのは高校の頃。
ローリーがお勧めしてて聞いたんですね。
相当インパクト強かった。
あの下着姿、ガーターベルトで歌うシェリー・カリー。
バンドのメンバーは平均年齢16歳という信じられない若さ。

思いました。
やっぱり、アメリカは凄い。
日本人には絶対無理だな、と。
パワフルというか。
16、17歳くらいで、あんな生活考えられない。
ジョーン・ジェットの腹のくくり方とか半端じゃない。
日本のガールズロックで、あそこまでヘヴィーな音は奏でられない。
ZONEとか思い出して、そう思いました。

私の場合。
70年代ロックが大好きで、ロックの女王と言えば、
Joan Jettに他ならなかったです。
ランナウェイズ解散後、ジョーン・ジェットのソロデビュー作、
第1作『I Love Rock & Roll』(1981)はいつ聞いても素晴らしい。

ラストでクリムゾン&クローバーがかかると、
ほんと泣きそうでした。
他にも、ジョーン・ジェットの曲がかかると泣きそうだった。
Love is pain とか凄くいい曲なんですよ。
ロックで。
スローなロックが出来ると本物です。

それにしても、
ジョーン役の売り出し中若手女優、
クリステン・スチュワートがそっくりすぎる。
シェリー役のダコタ・ファニングはあんまり似ていない。

そして、ランナウェイズが解散に向かう契機は、
日本でのLIVEの頃だったんだなあということがよくわかった。
日本ってよくもわるくも、
色んなことに対する反応とか受容とかが他国より早いから、
彼女たちの離反のきっかけが、日本であったというのは、
なんとなくわかるような気がする。
日本ではいち早くランナウェイズを受け入れられる土壌が出来ていた。
(ただし、今は様々な国の状況に対する反応は、
少し遅い気がしないでもない)

私がこの映画を見てつとに感じたのは、
シェリー・カリーはある意味反抗心だけで、あそこまで行ってしまったから、
続けることが出来なくなった。
それに対してジョーン・ジェットは、本当に人生をロックに賭けていた。
たぶんそれは、彼女のセクシャルな部分に理由があるのではと思う。
ジョーン・ジェットは明確に、自分が家庭に入れない、
結婚できないことを自覚していたんだと思う。

解散寸前のランナウェイズをなんとか保とうと、
奮闘するのだけど、
ジョーン・ジェットがあんなに真面目で、
いい奴だったとは。
ほんと、泣けてくる。
彼女はシェリーを失い、
まるで妻と愛人を両方失った人の大打撃を食らう。

そこからDavid Bowieを思い出し、再起する。
彼女の居場所はロックにしかないから。

・・・他。

プロデューサー役のキムもいい。
あのイカれた役は最高にいい。
彼は、アリス・クーパーのプロデューサーでもあったとか、
「なるほど!」と独り合点しました。
「チェリー・ボム」をあんなに適当につくったんだろうか、と思う。

シェリーがDavid Bowie好きだったというのが、
個人的にはかなりグッと来ました。
Bowieは私の中でもカリスマなので。
グラムロックの頂点。かっこよすぎる。
今でも非常に良く聞きます。



Crimson & clover お聞き下さい。

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海馬浬弧
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女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
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