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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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溝口健二監督の代表的傑作。


この映画を見たのは二度目です。
随分久しぶりに見ました。

はじめてこの映画を見たのは京橋のフィルムセンターです。
前にこのブログ上で紹介した『日本映画ベスト150』では14位にランクインしてて
見たい見たいと思っていたのですが、
なかなかこの映画を見ることが出来ずにいました。

そうそう、
『日本映画ベスト150』をまとめたサイトを発見しました。
日本映画ベスト150
個人的にはこの時点の順位が非常に正しいと思います。
もしも現時点で「日本映画ベスト150」をやったとしたら、
たぶんとても笑える順位が出来上がると思う。

それはともかく、この映画を再び見る機会を与えて下さった、
店長に感謝です。


再び見始めてみると、意外としっかり覚えているもので、
田中絹代が素晴らしいのです。
三船とか宇野重吉とか出てるけど、全然目立たない。
田中絹代は千両役者というか。銀幕映えしますね。
カリスマ性がある。
声もよく通るし、すれっからしの関西弁も、
そこはかとなく品性を感じさせる。
そういう役。

すべての女性にとって、重要な物語なので、
とくに女性には見て欲しいと思う。
このような物語の類型は
たぶん外国の作品とかでも枚挙に遑がないでしょう。
仏文系の頭からすると、
モーパッサンの『女の一生』、
フローベールの『ボヴァリー夫人』しかり。

でも、私は一代女のほうが優れていると思います。
第一、「一代女」という表現がいい。
一代っきりなんですね。
二代目とかそういうのを欲していない。
でも英語になると、ご覧の通り「Life of Oharu」になる。
これは『女の一生』の原題「Une Vie」に近いニュアンスでしょうが、
一代女という、『源氏物語玉の小櫛』でいうところの
「もののあはれ」感がないですね。


それに、『西鶴一代女』は最後まで現実的なのが好きです。
ラストはひどく淡々としている。
観客に同情を乞うわけではない。
ただ淡々としている。そこがいい。
全編を通じてユーモアもある。分かりやすい話。

『雨月物語』のほうがより詩的かもしれませんが、
私は『西鶴一代女』のほうが面白いと思います。


この夏の終わりにいかがでしょう。
古い日本映画の中に新しいものがあるとつくづく感じます。


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自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
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独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
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