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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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祥伝社。1995年〜1996年に『FEEL YOUNG』連載。

『FEEL YOUNG』と言えば、
現在ノイタミナ枠でやっている『夏雪ランデブー』の原作が発表された雑誌です。

『夏雪ランデブー』は大人の読む漫画ですが、
『ヘルタースケルター』はむしろ女子中・高生に推奨したい漫画。

ただ、読んでまず思ったのは、連載されていた1995年当時に読むのと、
2012年の今読むのでは、大分インパクトが違うだろう、ということです。

そんなにつまらない話ではないのですが、
いまとなっては、『ヘルタースケルター』レベルの話は、
日常的に、それこそフィクションでなくてもゴロゴロ転がっている。

「過激」なんて言葉は、もう現代にはありえないと私は思っている。
パソコンを開いて10秒、伝家の宝刀「検索」を使いさえすれば、
女性器だろうが男性器だろうが、死体だろうが、
なんでもモザイクなしで出てくる時代。
さしこのヤバイ画像なんて、かわいそうなくらい
巷に溢れている。


『ヘルタースケルター』
helter-skelter : (形容詞)混乱した(名詞)螺旋型すべり台
という意味。

この漫画の主人公「りりこ」を沢尻エリカにして、
マネージャーを寺島しのぶにしたのは間違っていない。

でも「りりこ」はもう、珍しくも何ともない。
叶恭子さんを見れば明白だし、
芸能人においてほぼ100%の確率で行われている「目頭切開」も一目瞭然、
きゃりーぱみゅぱみゅの黒歴史、篠田麻里子の黒歴史、
を見れば「ああ、あれか」という気になる。


その上、みんな「りりこ」よりもしたたかだ。
それはつまり、「りりこ」よりも無感覚・無感動になっているということ。
刺激に慣れすぎてしまっているということ。


個人的には「りりこ」と絡めた検事のエピソードをもっと強く欲しかった。
あそこが曖昧なため、いまひとつ盛り上がりに欠ける話となった。



映画は見ようと思わない。
見なくてもわかる。
見たいと思う映画が一つもない。

今のような世の中で、一体なにがあるんだろうか、
と最近私はよく思うが、それを再確認させられた気がした。
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プロフィール
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海馬浬弧
性別:
女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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