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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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2002年のドキュメンタリー。
ハンセン病患者さんたちのお話です。

率直に感じたことを書きます。

草津温泉のすぐ近くにある、栗生楽泉園というハンセン病患者の療養所を中心に、
そこに暮らす主に三人の方に焦点が当てられています。
あの草津温泉のすぐ近くに、今でもこういう療養所があることがまず驚きでした。

でもね、
一つ思うのは、こういう無責任な事を言うと良くないのは分かっていますが、
現代のような厳しい社会で生きて行く必要のない生活、
自分の好きな絵だけを書いていたり、
脱俗してのんびり暮らせる生活というのは、少し羨ましい気もする。
これはあくまで表面的な面だけを見て感じたことなので、
どうか聞き流してください。
病には病の苦しみがありますが、多くのものを失って、
得られるものも場合によってはあるのです。
逆もまた真ですが。

今でも印象的な思い出を一つ。
これもまた無責任な発言で申し訳ありません。

パリにいたとき、確かヴォージラール通りで、
角を折れたら、正面から、完全に顔が潰れた背の高い男性が歩いてきたので、
思わず肝をつぶしました。
この映画に出てくるようなハンセン病の方々とは比べものにならないほど、
潰れた顔でした。
安部公房の『他人の顔』や、
あとジョルジュ・フランジュ『顔のない眼』とか思い出しました。

あれはもしかしたらハンセン病だったのかな。
突然のことだったので、失礼なリアクションをとってしまったかもしれません。

閑話休題。

本作に出てくる、谺さんの頭脳のしっかりしていることには驚かされます。
さすがに原告団代表をされているだけある。
大正天皇皇后、貞明皇后の話をするときの、
谺さんの語り口と想いが、いかにも若々しい、力強い。

かつて、神谷美恵子もハンセン病に人生を捧げ、
『砂の器』にも登場する。

みるべきドキュメンタリーです。

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海馬浬弧
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自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
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