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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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コダック社の歴史は古い。
1880年にジョージ・イーストマンが写真用乾板を商業生産したことに
端を発する会社です。
実に130年以上の歴史を誇る。

35ミリフィルムのコダクローム。
カメラ好きなら、
TMAXやトライX等のフィルムを愛用している人は
決して少なくないでしょう。
かくいう私もその一人です。

とりあえず、シティーグループからつなぎ融資を受けて、
業務は通常通り行うようですが、このニュースには驚きました。

富士フィルムがその技術を活かし、
成長市場である医療業界に進出し成功したのとは対照的に、
コダック社はデジタル化も遅れたし、イノベーションにも失敗。
その結果、こういうことになってしまった。

ただ、イノベーションをどんどん進めればいいというわけではない。
と私は思う。
コダックのフィルムは私にとってはなくてはならないものだし、
これからもあり続けて欲しい。
しかし、たとえば富士で言えばプレストの1600が生産終了になったり、
フィルムはどんどん世の中から消えて行っている。
それは寂しいことだと思う。


最近私は思うのです。
デジタル化が進み、スマホは当たり前。
誰でもPCを持ち、色んな事をできるようになった。
けれど、仕事量は減らない。
それどころか明らかに増えている。
便利になったはずなのに、
やらないといけないことはどんどん増加し、
皆が皆、残業三昧。
今も、たくさんの人が何かしら働いている。必ず。

少しでも停滞したら一気にやられる世界だと
私はよく思う。
ちょっとでも油断していたらもうジリ貧の自分がいるのだ。


なんだろう。
コダックの問題を読んでいて、
最近の実はあまり意味のない技術革新について思った。
仕事が増えるようじゃ、意味がない。
グリーもDeNAも、人間をアホにする企業だし。
ツイッターもブログも、
果てはパソコンなんて、なくてよかったんじゃないか、
そんな乱暴なことさえ、短絡的に思ってしまう、

帰りの丸ノ内線で。



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この記事を出発点に、
素朴な疑問・考えをいくつか書こうと思う。


1.
いわゆるPIIGSというヨーロッパ経済の
アキレス腱からはじまった債務危機問題は、
昨年のギリシャでさわりを迎えた。
イタリア・スペインでも10年物国債の利回りが上昇し、
危険水域といわれる7%に近接。
しかし、忘れてはならないのは日本の国債発行額です。
実は日本の国債発行額はギリシャなんかより全然高い。
半端なく高い。
GDP比で212%に到達しているていたらく。↓
財務省の当該P

こんなわけのわからない借金背負って、
年金とか到底もらえない気がするのです。

今は相対的に円が強い。
1ユーロが実に97円。物凄く高い。
私がいた頃は一番ユーロが高かった頃で、
1ユーロ167円とかだった。
13日、フランス国債もアメリカの格付け会社S&Pによって
格下げされ、さしあたってユーロが上がる要素はないようだ。

でも、実はユーロは今、
対ドルに対してはそんなに下がっていない。

フランス国債格下げで、ガツンとユーロは
対ドルでも落ちた。

ユーロは確かに苦しい。
しかし素人の私が見ても、
円の状態は明らかにおかしい。高すぎる。
過大評価されている。
国債のGDP比を見てもおかしすぎる。

たぶん、ガツンと円が落ち始める時が、
そう遠くない日にくると思う。


2.
格付け会社S&P(スタンダード&プアーズ)
の会社の名前がいやらしい。
調べてみると、元はプアー出版とスタンダード統計、
という二つの会社が合体して出来た会社らしい。
それでも「中間層と貧乏人」と訳すことはできる。
中間層の痩せ細りは本当に苦しい。

3.
この記事の横に岩井克人大先生による、
アダム・スミスの「見えざる手」理論が書かれていた。
こんなの意味がない。
岩井先生は非常に著名な経済学者である。
私も『ベニスの商人と資本論』(?)だったかを読んだ。
しかし、こういう人がよってたかって、
ああだこうだ論じても、結局何も変わらないし変えられない。
「自分が変えてやろう!」という気概はもちろんない。
どこぞの大学に立派におさまっているだけだ。

政治家も同じ。
どいつもこいつも信じられないほど
いい経歴・学歴を持っているのに、
アイビーリーグを出てたりするのに
そろいもそろって役立たず。


若者もどんどん減って、
すでに65歳以上が21%を超える「超高齢化社会」
ゆえに、ありとあらゆる市場が狭まる一方。
医療業界の市場はどんどん拡がるが…
医療制度も厳しくなるばかりなので病院経営も結構大変。
医師も足りていない。
そして超円高。
内需は冷え込み、大きな会社でなくても、
どんどん海外へ出なければ死んでしまう。
よって、はじめから外国人のいい人材を雇う会社が急増。
そうでないと競争を勝ち抜けない。


正直、日本の未来はあんまり明るくない。
私はそう思っています。
いくつかの業界で強くそう感じたし、
様々な人とお話させて頂き、また現場を見、
その考えを強めた。
外国人投資家も日本市場を魅力的に感じていない。
GDPはインドにも抜かれた。
最近新聞で論じられる、
いわゆるエダノミクス、マエハラミクスの論争も
私には暗い兆候としか思えない。


だからここ3年で、
よりグローバルに生きていける実力を身につけ、
生活の拠点を日本以外の国へ移したいと思っています。
日本には年のうち3ヶ月くらいしかいない生活。
そういう生き方を目指し、必ず実現する。
そして、なんらかの形で
実際的に日本の社会に貢献したいと思う。

どこでもしたたかに笑って生きていける人間。
もちろん「生きている」というからには
誰かと関係しながら、誰かのためにも生きている人間。
場所は関係なく。
そういう生き方を目指します。

少し前の記事で恐縮です。


東日本大震災を発端に、
それまで「潜在的」であった様々な問題が露わになりました。
私的なレベルでも社会的なレベルでも。


内需の冷え込み、円高→空洞化、そしてデフレ。
電力不安。少子高齢化。
働き手はどんどん減少している。
それでも日本はアメリカの失業率の半分くらい。

ここまでの円高、それも持続的だろうという見通しとなると、
輸出が主体のグローバル企業は、
当然のごとく海外市場への進出を加速させ、空洞化が進む。
そうすると国内の雇用も落ち込む。

グローバルな舞台で活躍出来る潜在能力を持った、
優秀な人材の確保は当然引き合いになります。


最近では、本当にあっちこっちの企業が、
どんどん、今まで以上に海外進出をしているのをひしひしと感じています。
政治の領域では、いまいち危機感を感じていない、無責任な、
何をやっているのか不明なバカがどうしても目立ちます。

会社という組織の中にも必ず淀んでいる部分があるものですが、
とある上場企業の、
グローバルマーケティング・チームの方々の有能さは、
さすがと思わされました。
もちろん外から見ただけに過ぎず、内情や人間関係まではわかりません。


私は、日本の企業は社内の「公用語」を英語になんてしなくていいと思います。
第一に、日本語のレベルが低い方が外国語をやるのは本末転倒で、
意味がないという、私個人の考えからです。

しかしながら、英語はできるにこしたことがない。
なので、私の考えは、日本の企業であれば公用語は当然日本語。
だけれども、海外の方とのやり取りは、
やはり英語などの外国語で行わないといけないので学ぶ必要がある、
という感じです。


さて、日経新聞のこの記事を読むと、
本当にやってる奴はやってるなあと思う。

つまり、勉強している奴らはガツガツやってて、
いまは小さなメーカーなども、円高が激しすぎるので、
アジアへの進出を虎視眈々と狙っている。

例えば平日の夜、図書館などへ行けばわかりますが、
仕事帰りのサラリーマン、OLが資格目指し、自習している。
しかも、そういう人で席が一杯になっている。
みんな残業三昧でストレス三昧なのに、やっている。
やっている奴はやっている、常に。
そうでない奴は、下ばかりみているだけだ。
自分の下を見て言い訳にする。
携帯ゲーム機に時間を食われているだけなのです。


夜の図書館の光景は、
コリン・ウィルソンが仕事後に大英図書館に通い詰めていた、
というエピソードを思い起こさせました。

今後、4,5年で外国語でビジネスをこなす求人は数倍にふくらむ、
というリクルートの試算。
そもそもはじめから、有能な外国人を雇用する会社も大幅に増加している。

先日、帝国データバンクの最新TDB業界動向でも、
「快晴」は少なく、とりわけ出版、出版取次業界の「雷雨」は、
個人的には痛感しています。

私はよく言っていますが、
こういったことは、決して企業とかのレベルの話ではない。
もっと、私的な領域にも食い込んだ話題なのです。


私も日本に飽きてきた。
その一環として、今回の転職があります。
嫌だ嫌だと言いながら同じ状態なのは、
つまりは現状の甘受を意味しているだけなので。
それでは何の進化もない。
大切な友も、別の方向へ進化を遂げました。

若者が急激に少なくなる世界なんて、全く魅力を感じない。
しかも少ない若者達もあまり覇気がないときている。

自己満足でなく自己批判。
人が頑張っているのを見聞きすると、
自分なんてまだまだといつも思います。


任天堂の株がガツンと落ちている。

事の発端は3DSの不振と、1万円の値下げ。
市場は1万円の値下げに驚き、業績の先行きを不安視。
敏感に反応した形です。
あの任天堂の株が一時は一万円を割りかけた。

ゲームには学生の頃と違い、いまや興味を完全に失っています。
やってる時間ないし。
でも、この一連の出来事については思うことがあります。

岩田社長は東日本大震災を3ds不振の理由の一つにあげておりますが、
私は全然違うと思います。
いまやこういうプラットフォームはもう衰退期に入ったと思うのです。
確かに、私なんかはもろにファミコン、スーファミ世代で、
発売された時点でその衝撃をもって楽しめた世代なのですが、
今はゲームといえば、そういうハードを必要としない、
スマートフォンのアプリとか、MMORPGとか、そういう風になっていくでしょう。

つまり、ゲームをするためだけのプラットフォームを必要としない。

なので、あのとても儀式的かつ象徴的な、
ファミコンのカセットを吹くような行為はもうおしまいが近い。
ハードをまず買って、色んなカセットを買ってくる、
というような市場はどんどん狭まると思われます。

必ずしも3Dである必要なんて全くない気がする。
3Dなんてほんの子供だまし。
テレビでも3Dとか内容をちゃんと見れない気がするので、
個人的にはこの趨勢を止めて欲しい。

グリーとかがやってるゲームはもろに二次元だし。
それに、いま一番大きなゲーム市場は北米。
日本じゃない。
したがって、日本に入ってこない西欧独自のソフトがたくさんある。
そしてそっちの方でこそ、面白いソフトを作れていたりする。
だから360が伸びている。

こないだ出て話題になった3dsのゼルダ。
あれなんか、任天堂64のソフトの焼き直しだし。
スクエニも、FFあたりをIPhone用に焼き直すばっかりで、
真に新しいものを創ろうとしないというか。

こういう二番煎じ、二次創作、焼き直し傾向は、ゲーム界のみならず、
ありとあらゆるところで昨今目につく気がしてなりません。
それも悪い形で。
イケパラの前田敦子版とか典型例でしょう。
『風の谷のナウシカ』を想像できた宮崎駿はどこへ行ったんだろう。

鉄板とか言って、当たった漫画なんかを原作に、
その場しのぎの二次創作物つくってほころびだらけで、
そんな作品でいいわけない。
そんなのばっかり。

単なる焼き直しではなく換骨奪胎を。
換骨奪胎の好例を挙げるのは難しいですが。
やはりかつての邦画監督達の作品群ではないかな、と思います。


日本のお家芸だったゲームでさえ、
こう意味のないトートロジーをするようでは、
ちょっと厳しくなってきたような気がします。


任天堂さんに戻って言えば、株価が一万を割り込む日も、
そう遠くないと思いました。

逆に言えば、他に割り込むチャンスはたくさんある、
ということです。





昨年8月、当時、耳かき店員であった江尻さん、
それに江尻さんのお祖母さんもとばっちりを食い殺害されるという、
悲惨きわまりない事件。

裁判員裁判としてははじめて、死刑を求刑された裁判となり、
先日、判決が下され、林被告には無期懲役が言い渡されました。

その際に問題になったのが、有名な永山則夫事件です。
新藤兼人監督の映画『裸の十九歳』や、
上記の獄中記『無知の涙』で一躍時の人となり、
1983年に死刑を言い渡され、執行された人物。

永山則夫さんのことはひとまず今回は置いておいて、
(『裸の十九歳』『無知の涙』は名作です)
永山則夫事件をきっかけに、死刑判決の一つの基準として
「永山基準」という基準が設けられるようになりました。

今回の、江尻さんと江尻さんのお祖母さん殺害事件に関しても、
まずこの「永山基準」が参照されました。
すなわち、死刑判決を下すにあたって、重要な要素に、
何人殺害したか、ということが重要視される、という基準です。
「永山基準」には他にも基準がありますが、まず数が重要ということ。

先進国の中でも死刑が残っているのは日本とアメリカだけとよく言われますが、
裁判員裁判で死刑というのは、裁判員にとってあまりにも重すぎる。

よく死刑は犯罪抑止と言いますが、実は全く関係ないことが、
かなり多くの統計や研究で証明されているからこそ、
多くの先進国で死刑制度は撤廃されています。

死刑という問題は実に困難な問題です。
被害者の方々の心情を考えると軽々しいことは何も言えない。

そこで一言だけ。

たとえ、私たちが様々な凶悪事件の加害者でなくても、
死刑制度がある限り、私たちも人殺しです。
私たちも日本人である限り全員加害者です。
日本人には決定的に加害者意識が欠けていると私は思います。

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HN:
海馬浬弧
性別:
女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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