あらゆる事柄に関するレビューログ。
#kaibaricot
1968年、ジョン・カサヴェテス監督作。
ジーナ・ローランズ主演。
これは、今年1番の傑作でした。
素晴らしい映画です。
カサヴェテス渾身の1作です。
自宅を抵当に入れ、稼いだお金をすべてつぎ込み撮った作品。
これほどの素晴らしい作品にあたったことは本当に久しぶりでした。
なんて言ったらいいか、様々なことを描ききった映画なので、
うまくまとめられそうにありません。
ある中年夫婦を主体に描いている映画なのですが、それだけではありません。
ジーナは娼婦役で、彼女のもとを訪れる、典型的なアメリカ人たち。
そいつらの、無意味で空っぽな酔っぱらいの会話。
そして、娼婦と寝る手順に表れる、
衒いや恥ずかしさや自尊心、嫌悪、など様々な感情の渦。
ここが本当に凄い。
人間の汚さというか醜さが露わになりすぎる。
FACESという名の通り、とにかく今じゃありえない、顔のアップの連続。
顔顔顔。
これを見ると、結婚とかしたくなくなるだろうし、
人間不信になるだろうし、人間の醜さを見せつけられる。
ある意味、絶望的な映画です。
極めつけは、お金持ちの奥さまたちがクラブで若い燕をひろってくるところ。
その奥さまたちの自尊心、自制心、そして好奇心と肉欲のせめぎ合いが、
またあからさま。
まれに見る傑作。
やはりカサヴェテスは凄い。
他にもすばらしい傑作『こわれゆく女』、
『グロリア』などがあります。
思うに、カサヴェテスは中産階級出身じゃないかな。
主婦、ハウスワイフを描くのが非常に上手い。
『こわれゆく女』もかなりの傑作で、ジーナが出ています。
ジーナ・ローランズって私は大好きです。
ぜひご覧あれ。
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海馬浬弧
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女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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