忍者ブログ
あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2008年より「別冊マーガレット」上で連載されている、
ふじまつ先生による、エイリアン・ギャグ漫画。
現在は好評につき「ザ・マーガレット」でも連載中。

大好きなギャグ漫画です。

けなすつもりは全くないのですが、
本当に単なる思いつきみたいな、
むちゃくちゃなストーリーとナンセンスさ。
とてもゆるいギャグ漫画。

よくこんなわけのわからないギャグ漫画が続いているなあ、
と感嘆。
これはいい意味で言っています。

私は、別マの葉書を送る際、
「今月の面白かった作品」のところに、
必ず「もうかえってくれないかっ」
を三つ選べる中に含めています。

主人公は宇宙人、オ・カーダ。
相棒は、ワタナ・べー。

キャラがいい感じに定まっていて、
ほとんどそのキャラだけで話を進める。
毎回オチなんてなく、行き当たりばったり的な、
思いつきのような話を展開。

ふじまつ先生には「レジ打ちライオン ふわ太君」という、
やっぱりいい意味でやぶれかぶれな作品もあります。

きっとふじまつ先生は、結構、
それなりの貧乏経験がおありだろうと、私は作品から感じます。
その経験者ならでは的な視点、
特に「ふわ太君」のまわりで働いている人達は、
馬鹿げているんだけど、そういう奴いるなあって感じなんですね。
スーパーのうだつのあがらないレジ打ち生活を、
きっと経験されたのでは、と思います。


個人的には、オ・カーダとか、
そういう名前のセンスも好きです。


江古田ちゃんとか好きな方には一回読んで貰いたい。

この素晴らしい、行き当たりばったり漫画を。

よく、別マで続いているなと感心します。



PR

フランス・ポップ界の女王、ミレーヌ・ファルメール。


私が「音楽」関係ばかりをレビューする時は、
正直言って、怠けがちな時です。
本当は本を紹介したいんです。
でも、なかなか読み終わらない。
まとまった時間がないので。
旅行ないしは仕事関係で長い移動時間があれば、
いくつか読み終わるんですが。
現在、20冊ほど同時進行中で、
中には、フランスで話題のルポやノン・フィクションが入ってますので、
少し読むのに手こずっています。。。



閑話休題。

ミレーヌ・ファルメールに話を戻すと、
彼女はフランスのマドンナです。
年齢的にもマドンナ、カイリー・ミノーグと同世代。

普通にシャンソン歌手などを紹介しても仕方ないと思い、
日本ではほとんど知られていないフレンチポップの女王蜂、
ミレーヌを選びました。
彼女の曲はフランスでもよく聴かれています。

ミレーヌはとても官能的かつ退廃的なスタイルで、
一気にスターダムをのし上がった。
ユニセクシャルな風貌。
そして、ローラン・ブトナという不世出のPV作家の助けもあり、
彼女のPVはことごとく話題に。

歌詞的にもかなりきわどい歌詞が多い。

たとえば2009年のSextonik



歌的にはなんてことない歌だし、意味のない n'importe quoiなんですが。
PVが凄い。
フランスでもかなり話題となりました。
この時、ミレーヌは実に48歳。

最も売れたのは、Désenchantée (1991)
(「幻滅」って意味)
そのほか、Pourvu qu'elles soient douces....(1988)や、
Sans contrefaçon(1987)あたりは、かなりヒットを飛ばしました。

近年は、フレンチロリータの新星「Alizée」を発掘し、
プロデュース。
(ただし、最近の彼女は全然だめです)

アリゼに関して言えば、
"Moi Lolita" (私はロリータ)
という人を喰ったようなタイトルで、
いきなりメガヒットを飛ばす。
このアジャクシオ育ちのコルシカ娘は、
いかにも生意気な感じで、
続いて "J'en ai marre !" (うんざり!)を出す。
アジャクシオには私も行ったことがあるのです!へへー



なんか、胸を掻きむしられるような感じ。


こっちは、「私はロリータ」
これ歌詞がまたいいんですよ。
サビで「悪いのは私じゃない」的な歌詞が、
その自負が、なんともいえない。


さて、また話をミレーヌへ。

代表曲 "san contrefaçon"
かなり貴重な映像を見つけたので。


89年のライブ映像ですね。


興味ある方は、天才PV作家、
Laurent Boutonnatの仕事をご覧あれ。






ただ休息を得るために、このアルバムを求めていました。

音楽界に衝撃を与えた、73年のソロ・コンサート。
2枚組にも関わらず、たった3曲しか入っていない。
Lausanneでのコンサート録音では1曲が60分を越える。

以前、キースが出した『ケルン・コンサート』を、
このレビューログで紹介しましたが、
あっちはもっと悲痛で静謐なんです。
それに対し、こっちはもっと推進力がある。


自己否定・自己批判を行い、確固たる推進力を持って進みます。



ケルン・コンサートを貼ってみました。
一度聞いてみて下さい。
ケルンのほうがとっつきやすいので。

ただし、Youtubeからなので、ケルン・コンサート1曲目の、
3分の1程度しか聞けません・・・

最近はキースばっかり聞いています。




4月1日公開『高校デビュー』実写版の映画が公開。
溝端淳平君が小宮山ヨウ役。
大野いとちゃんが晴菜役
個人的には、真巳ちゃん役の宮澤佐江がとてもしっくりくる。

『高校デビュー』は集英社発刊の別冊マーガレットにて、
2004年から2008年まで連載。
その後、番外編として『遠恋デビュー』が別マSisterに掲載。
そして、映画化記念から2011年4月号の別マ本誌にも載りました。

少年誌といえばジャンプ、もちろん集英社。
少女コミックと言えば、別マが王道。やはり集英社。
別マの5月号は、果たして刊行されるのでしょうか。
それを心配しています。

さて、『高校デビュー』&『遠恋デビュー』は、
典型的なラブコメです。
憎めないヒロイン、晴菜がいつも笑わせてくれます。
ソフトボールでならした、体育会系女子である晴菜は、
イケメンのヨウに恋をし、つきあい始めるというもの。

いわゆる少女漫画のストーリーは、
基本的には「付き合う」ところまでが重要で、
そこで話が9割方終わってしまうものが多い。
恋愛ものというのは、それほど長く話を続けることが出来ないんですね。
それゆえに、私の中では「少女漫画30巻の壁」というものがある。
少女漫画は30巻を越えることが非常に難しいのです。
(例『ラブコン』全17巻、『高校デビュー』は全13巻。
あの長かった『恋愛カタログ』でさえ全34巻でしかない)
それに対し、少年漫画の王道は冒険・バトルものであるため、
成功すると非常に長い話になりがち。

『高校デビュー』は、「付き合う」ところまでよりも、
「付き合ってから」の話が長い物語です。
付き合ってからの、純粋な晴菜の行動が面白いのです。

なんだか、ほっとさせられる良質ラブコメ。
舞台は北海道。

少女漫画家の方って、北海道出身の方多い気がします。
いくえみ稜さんの傑作『POPS』も北海道が舞台で、
ご出身は北海道。
私は無駄に話を引き延ばしたので、
途中からは好きではなくなりましたが『君に届け』の
椎名軽穂さんも北海道出身です。

北海道は少女漫画の生地ですね。

やっぱり、雪って今も昔もロマンチックだからかな。

デビッド・ボウイの傑作アルバム。

今も思い出す。

初めてこのアルバムを知ったのは、高校の頃。
ロッキン・オンの編集長、渋谷陽一さんの著書、
『ロック・ベストアルバム・セレクション』を読み、
毎月バイトで稼いだお金で、
この本で紹介されているアルバムを買うのが、
ささやかな楽しみでした。
(そして油井正一さんの『ジャズ』からも、
ジャズアルバムを買うのがささやかな楽しみでした)

そして、当時の私はデビッド・ボウイがいかなる人物かも知らず、
この『ジギー・スターダスト』と出会った。

のっけから衝撃的だった。

大抵のアルバムは、収録曲の中にいい曲が1曲から2曲程度。
3曲あればあたりだと思っていた。
しかし、このアルバムは最初から最後まで当たりだった。

当時、寝る間も惜しんで聞き込んだ。
受験勉強そっちのけで、デビッド・ボウイにのめり込んだ。
このアルバムから、どんどん様々なアルバムに入っていった。

どのアルバムを聴いてもよかった。
なんでこんなに洗練されているのかと訝った。

例えば83年の『レッツ・ダンス』収録、”Modern Love”
この疾走感はいつ聴いてもたまらない。
カラックスはさすがで、
映画『汚れた血』の重要なシーンでこの曲を使う。


いつ見てもいいシーン。ドニ・ラヴァンいいですよね。


例えば、77年の『ロウ』
ブライアン・イーノを迎え、ドラマチックなインストを作る。



かと思えば、大島渚の『戦場のメリークリスマス』で、
素晴らしい演技を披露するボウイ。

かっこよすぎる。
美し過ぎる。
今の妻は、イマンだし。

グラム・ロックの頂点にたつ男。

特に、"1984", "Changes", "Rebel Rebel" は高校の頃どれだけ聴いたろう。
大人になってからは、Modern Love とかのほうが多い。



そして、私のボウイ原点の『ジギー・スターダスト』へ。
このずば抜けたコンセプトアルバムの一曲目は『5年間』
あと5年間で地球が滅びると歌う、度肝をぬくテーマ。
そして、ラストは『ロックンロールの自殺者』
アコースティックで渋く、切なく。
ソウルフルで圧倒的な歌唱力があることを遺憾なく発揮。

グラムロックの寵児、ボウイとクイーンの伝説的共演。
アンダー・プレッシャーをぜひ聴いて下さいませ。




そしてHerosも。

かっこよすぎる・・

23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33 
Admin / Write
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
フリーエリア
最新コメント
[06/03 マスターの知人]
[03/08 桐一葉]
[12/03 あみぴろ]
[11/16 あみぴろ]
[10/19 あみぴろ]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
海馬浬弧
性別:
女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]