あらゆる事柄に関するレビューログ。
#kaibaricot
9/22 Release !
山中千尋さんの最新アルバム、『Forever begins』です。
もちろん、私は今日、買いに行きました。
1曲目から最高です。
山中千尋さんは、とても皮肉屋です。
ブログとかツイッターを拝見していて思うのですが、
結構、皮肉を言うし、変わっている人なんですね。
そこがいいんです。
ユーモアに溢れている。
『江古田ちゃん』を愛読されているそうですし。
いるじゃないですか、最近、変にポジティブすぎる人とか。
そういうの全然ピンとこないんですね、私。
音楽って、歌手もそうですが、如実にその人の性格がでます。
だから、空っぽな人は、その人の音楽を聞いていてすぐわかる。
申し訳ありませんが、ジャズで言うと上原ひろみさんはその代表格です。
あの薄っぺらい質と、浅はかな展開。
それに対し、山中千尋さんは、とてもドラマチックに展開する。
そしていつも、ベーシストが素晴らしいのです。
豊かで洗練されている。
才気煥発とはまさにこのこと。
説得力あるパッセージ。
必聴盤です。
標題である、Forever begins もいいですが、1曲目のSo long、
7曲目のSaudade E Carinhoも素晴らしいです。
トリオがいいですね、やはり。
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2002年のドキュメンタリー。
ハンセン病患者さんたちのお話です。
率直に感じたことを書きます。
草津温泉のすぐ近くにある、栗生楽泉園というハンセン病患者の療養所を中心に、
そこに暮らす主に三人の方に焦点が当てられています。
あの草津温泉のすぐ近くに、今でもこういう療養所があることがまず驚きでした。
でもね、
一つ思うのは、こういう無責任な事を言うと良くないのは分かっていますが、
現代のような厳しい社会で生きて行く必要のない生活、
自分の好きな絵だけを書いていたり、
脱俗してのんびり暮らせる生活というのは、少し羨ましい気もする。
これはあくまで表面的な面だけを見て感じたことなので、
どうか聞き流してください。
病には病の苦しみがありますが、多くのものを失って、
得られるものも場合によってはあるのです。
逆もまた真ですが。
今でも印象的な思い出を一つ。
これもまた無責任な発言で申し訳ありません。
パリにいたとき、確かヴォージラール通りで、
角を折れたら、正面から、完全に顔が潰れた背の高い男性が歩いてきたので、
思わず肝をつぶしました。
この映画に出てくるようなハンセン病の方々とは比べものにならないほど、
潰れた顔でした。
安部公房の『他人の顔』や、
あとジョルジュ・フランジュ『顔のない眼』とか思い出しました。
あれはもしかしたらハンセン病だったのかな。
突然のことだったので、失礼なリアクションをとってしまったかもしれません。
閑話休題。
本作に出てくる、谺さんの頭脳のしっかりしていることには驚かされます。
さすがに原告団代表をされているだけある。
大正天皇皇后、貞明皇后の話をするときの、
谺さんの語り口と想いが、いかにも若々しい、力強い。
かつて、神谷美恵子もハンセン病に人生を捧げ、
『砂の器』にも登場する。
みるべきドキュメンタリーです。
1960年。原題『Shadows』
カサヴェテスのデビュー作。傑作です。
すべて、improvisationによって撮られた映画。
16ミリカメラをハーレムに持ち込んで、その時その場で即興的演出。
improvisationは、
いわゆるヌーヴェル・ヴァーグの監督に好んで用いられた手法と言われています。
(実際にはそうでもなかったらしいので、こういう言い方にしました)
現代の監督はあまり採らない手法ですが、
例えば、脚本がないという意味では、
ウォン・カーウァイ監督なんかのやり方に少し近い。
『アメリカの影』は見てすぐわかりますが、リアルです。
16ミリは基本的には、ルポルタージュなんかによく使われたものだし、
手持ちカメラの動きや、即興演出も、まるでドキュメンタリーですね。
不思議なことですが、映画がデジタルでキレイな映像になればなるほど、
映画らしさを感じられなくなる。
ツルっとした表面的な映像になると、
逆にリアルさを感じなくなるのはどうしてでしょうか。
目で見えている世界は、デジタルに近いのにね。
「粒子」によって成り立つフィルム映像は、見てて、
「映画だな」っていう特別感があります。
別世界感があります。
それだけに、35ミリよりもなお、16ミリは新鮮です。
以上が形式面。
内容は、一言で言うと、アメリカの人種問題です。
黒人と白人のハーフの家庭に生まれた、上から男・男・女の三兄妹の物語。
とりわけ、妹の話には焦点が当てられています。
上記のShadowsのジャケット写真も、その妹です。
チャールズ・ミンガスの曲もベストマッチ。
本作はアメリカという国の「自由」が
括弧付きであること、一筋縄ではいかない難しさを描いている。
私的には、真ん中の青年ベニーが、
ルー・リードに似ててかっこいいし、レリアはかわいいと思った。
なんていうか、暗くて、切ない映画なのです。
でも、なんとか這い上がろうとする映画でもあります。
ひどくアメリカらしい映画でした。
Sadeの名曲です。(サドと言いたくなるけれど、シャーデーです)
このエキゾチックなLooksの通り、落ち着いた大人のサウンド。
ボーカルのSade Aduの名前を冠したバンドです。
ソロプロジェクトではないよ。
Smooth operator というのは、口説き上手な男、です。
やり手とか、つまりは粋な人ですね。
"Coast to Coast, LA to Chicago" という歌詞がいい。
やっぱり、フットワークが軽い人でないと。
画像がないので、字のみで。
「日本、20年で首相14人」
確かにそうです。
明らかに異常事態です。
こんなことだから、日本の首相の任期を長い順にならべよ、
とか重箱の隅をつつくような無意味な問題がよく出される。
フランスを例にしてみるとどうでしょうか。
フランスはアメリカと同じく、
大統領選挙は18歳以上の有権者による直接選挙です。
ちょうど2007年の大統領選の時、
向こうにいたのでよくその盛り上がりを覚えています。
さて、現職のサルコジ氏の前は、シラク。
シラクの前はミッテラン。
ミッテランは実に1981年から大統領職に就きましたから、
フランスはここ30年をたった3人の大統領で過ごしているわけです。
(2011年時点もサルコジなので。)
アメリカはどうでしょう。
今はオバマ。その前はブッシュ。その前はクリントン。その前はブッシュ父。
ブッシュ父が1989年より任期が始まっていますので、
ここ20年で4人です。
それに対し、日本は順番を考えるだけでも億劫です。
これは少なくともアメリカ人やフランス人からしても、
わけがわからない状態に違いないし、
なめられても仕方ないと思う。
特に私はフランス&アメリカに注目しているのでその二つの国について言うと、
政治家の頭のレベルが、日本とは全然違う。
いわゆるギリシャ時代からの雄弁術というか、
ソフィスト的説得術というか、非常に演説に長けている。
日本人の政治家を見てください。
そろいもそろってバカばっかりです。
それでも、調べてみたら、みんな凄い経歴持ち主。
やれ弁護士やらマサチューセッツ工科大やら、博士号やらなんやらかんやら。
それが、集まっても何をやっているのか全く謎。
日本人って、頭悪いね。
スターリンだって、言語学に関する本を出しております。
チャーチルなんて、その簡素で優れた文体でノーベル文学賞をとっている。
サルコジは好きではありませんが、
日本人はあの論理のたて方や、話し方を学ぶべきです。
2007年の大統領選挙は面白かったです。
セゴレーヌ対サルコジの一騎打ち。
テレビ討論も見ましたっけ。
選挙は祭りなんだなあ、とつくづく思いました。
三島の『宴のあと』じゃありませんが。
「日本、20年で首相14人」
確かにそうです。
明らかに異常事態です。
こんなことだから、日本の首相の任期を長い順にならべよ、
とか重箱の隅をつつくような無意味な問題がよく出される。
フランスを例にしてみるとどうでしょうか。
フランスはアメリカと同じく、
大統領選挙は18歳以上の有権者による直接選挙です。
ちょうど2007年の大統領選の時、
向こうにいたのでよくその盛り上がりを覚えています。
さて、現職のサルコジ氏の前は、シラク。
シラクの前はミッテラン。
ミッテランは実に1981年から大統領職に就きましたから、
フランスはここ30年をたった3人の大統領で過ごしているわけです。
(2011年時点もサルコジなので。)
アメリカはどうでしょう。
今はオバマ。その前はブッシュ。その前はクリントン。その前はブッシュ父。
ブッシュ父が1989年より任期が始まっていますので、
ここ20年で4人です。
それに対し、日本は順番を考えるだけでも億劫です。
これは少なくともアメリカ人やフランス人からしても、
わけがわからない状態に違いないし、
なめられても仕方ないと思う。
特に私はフランス&アメリカに注目しているのでその二つの国について言うと、
政治家の頭のレベルが、日本とは全然違う。
いわゆるギリシャ時代からの雄弁術というか、
ソフィスト的説得術というか、非常に演説に長けている。
日本人の政治家を見てください。
そろいもそろってバカばっかりです。
それでも、調べてみたら、みんな凄い経歴持ち主。
やれ弁護士やらマサチューセッツ工科大やら、博士号やらなんやらかんやら。
それが、集まっても何をやっているのか全く謎。
日本人って、頭悪いね。
スターリンだって、言語学に関する本を出しております。
チャーチルなんて、その簡素で優れた文体でノーベル文学賞をとっている。
サルコジは好きではありませんが、
日本人はあの論理のたて方や、話し方を学ぶべきです。
2007年の大統領選挙は面白かったです。
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言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
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私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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