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あらゆる事柄に関するレビューログ。 #kaibaricot
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フランス、アートアニメーション傑作選。vol.3 ベルナール・パラシオス短編集。

日本はジブリをはじめとする、アニメーション大国だと言われています。
しかし、日本以外のアニメーション、
とりわけヨーロッパのアニメーションには優れた監督が多いのです。

日本のアニメーションはいわゆるセルアニメーションが主体。
それに対し、ヨーロッパは切り絵のアニメーションが主体で、
他にもさまざまなスタイルのアニメーション作家がいます。

切り絵主体のアニメーションは、
かなりシュールな空気がでます。
というのも、ヨーロッパアニメの中心であるフランスアニメーションは、
シュールレアリスムの流れを汲んでいるからです。

さて、ベルナール・パラシオスは現在も活躍している、
アニメーション作家です。
2001年の『黄金の森の美女』は
世界4大アニメーション映画祭の1つである、
広島国際アニメーション映画祭でも高評価でした。

『黄金の森の美女』はパラシオスの中でももっともとっつきやすい。
音楽も素晴らしい。
パラシオスは、すべての作品に言えることですが、
選曲がすばらしい。

この傑作短編集の中で、
私が大好きなのは、『夜の鳥』です。
かつて、区役所だか市役所勤めの公務員だったパラシオスの、
職場と家の往復に終始していた、
なんの変わり映えもない、うだつのあがらない日常の物語。

ただただ、職場と家を往復する繰り返しの日常。
それは現代の私たちにもあてはまります。

切り絵で表現された主人公の、
ミイラのようなげっそりした顔。

なんとかそんな日常を抜け出したいと、
「日常」そのものに対する怒り、憎悪を抱く。
そんな暗いロマンチスム。

そこで出会う、夜の鳥。
彼は夜の鳥を車に乗っけて、夜の道を疾走する・・・・
そこでかかるのは、Jack Treese のなんともいえないギター。

あとはぜひ、ごらんになってみて下さい。
あんまり見る機会はないと思われますが、
アマゾンで購入できますし、絶対に損はしません。
断言します。

『夜の鳥』『トラブルメーカー』『雪深い山国』
『黄金の森の美女』はどれも面白い。
新しい世界です。

ジブリになれてしまった日本人の感性には衝撃的な『夜の鳥』。

こんどのさ、『借り暮らしのアリエッティ』?
なんて、見る前から見るきしない。

これはわたしの持論ですが、
アニメーション映画に、タレントを声優として使うのは絶対に間違っている。
なぜなら、私たちはタレントの顔を知っているし、
タレントのキャラクターをすでに知っているからです。
アニメはあくまで、その道のプロの声優さんにやってもらわないといけない。
これは鉄則。

そういう意味で、宮崎駿の後半の衰弱ぶりはひどすぎた。
ポニョとかまっったく、最盛期の宮崎ではなかった。
ナウシカの漫画とか、ああいう英雄なのか悪魔なのか、
判別できないような、エネルギッシュなヒロインをかけていたのに。
(ナウシカの漫画ね)

いずれにせよ、倍賞千恵子さんを声優に使い出したり、
キムタクを使ったり、石田ひかりを使ったりしたのは失敗だし、
ストーリー的にも衰えた。

今回のアリエッティも、相変わらずの、
日本人が慣れきったジブリの絵。
全然見るきしない。

だからこそ、パラシオス。
短いし、おすすめです。

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プロフィール
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海馬浬弧
性別:
女性
自己紹介:
言語学者、哲学者、文学者、サイバネティック学者である、
海馬浬弧による本、映画、アニメ、音楽、その他、
あらゆることに関するレビューログ。
私生活については一切書きません。7カ国語堪能。
独断と偏見に充ち満ちているため、不快に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これも現代の歪みの一つだと思って、
どうかお許し下さいませ。
リンクは才能豊かな知人の方々なので、ぜひ。
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